クレーンの災害事例
CR11121
事  例

天井クレーンの解体工事において横行トロリ線に接触し感電死

[原因と対策]
業  種 その他の建築事業 機  種 天井クレーン
被  災 死亡 1名 現  象 感電
 
あらまし  本災害は,天井クレーンの解体工事作業中に,作業員が通電中の横行トロリ線に接触し感電したものである。
 災害発生当日は,製鉄所において約18年間休止状態にあったクラブトロリ式天井クレーン(定格荷重32.0t)の解体工事を開始して6日目であった。被災者は,解体予定のクレーンの下架準備作業のため他の作業員3人と共に走行ランウェイと平行して設置されている歩道からクレーン上に移動した。すると,被災者がガーダー上の歩道に突然倒れこんだ。被災者は一旦は立ち上がったものの,クラブトロリー上に座り込み,再度立ち上がろうとしたが,再び倒れこんだ。
 被災者に続いて歩道を上がった他の作業員が倒れこんだ被災者を確認し,病院に搬送したが,そこで死亡が確認された。後日死亡原因が感電と判明した。
 災害発生時,同一走行ランウェイ上の他の天井クレーンの使用予定がなかったため,走行用トロリ線の電源はオフ状態であり,横行用もオフ状態であるとの認識で工事に取り掛かっていた。しかし,災害後の調査により,解体クレーンの主電磁接触器(運転押しボタンスイッチ)は,オフ状態であり運転操作は不可能であったが,主配線用遮断機はオン状態であったことから,横行用トロリ線には電力が供給されている状態であったことが判明した。なお,同一ランウェイ上のクレーンについての使用計画や作業手順は定められていたが,クレーン解体工事に係る計画や標準等は定められていなかった。
 
 
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