クレーンの災害事例
CR13011
事  例

塗装工事中に,天井クレーンのトロリ線に接触し感電死する

[原因と対策]
業  種 建設事業 機  種 天井クレーン
被  災 死亡 1名 現  象 感電
 
あらまし  本災害は,工場建屋の鉄骨の塗装工事において,被災者が天井部分の梁の錆落とし作業(ケレン作業)中,天井部分に設置された床上操作式天井クレーン用トロリ線に接触して感電死したものである。
 当該工場には「甲ライン」と「乙ライン」の2つのラインがあり,それぞれクレーンが設置されている。クレーンの電源はメインスイッチとサブスイッチがあり,「甲ライン」はメインスイッチボックス内の「A」スイッチとライン直近のサブスイッチ「B」をONすると電源が入り,「乙ライン」はメインスイッチボックス内の「C」スイッチとライン直近のサブスイッチ「D」をONすると電源が入る方式であった。
 被災直前,「甲ライン」でケレン作業を行っていた被災者と同僚はトロリ線に身体が触れたり,軍手をした手でトロリ線を掴んでも感電しないことを確認していた。
 一方,「乙ライン」で足場を組立てていた作業員が,クレーンを移動させようとしてメインスイッチの「A」「C」をONにして,「乙ライン」側のクレーンのペンダントスイッチを操作したが作動しなかった。そこで,メインスイッチを確認後,漏電ブレーカーをONにした。作業員はブレーカーがONになったのを確認し,クレーンを操作していたところ数メートル移動した後に停止した。その時に,「甲ライン」のつり足場上で作業していた被災者が感電しているのが発見された。
 なお,被災後に「甲ライン」のサブスイッチを確認したところスイッチがONになっていた。
 
 
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