クレーンの災害事例
CR85011
事  例

トラッククレーン運転中,過負荷防止警報を無視して転倒

[原因と対策]
業  種 クレーンリース業 機  種 トラッククレーン
被  災 重傷 1名 現  象 機体、構造部分が折損、倒壊、転倒
 
あらまし ヒューム管敷設工事において,移動式クレーン運転士付きでリースしたトラッククレーン(つり上げ荷重20t)により重さ5.64tのヒューム管を深さ5mの溝内へ敷設する作業中,トラッククレーンが転倒して近隣の民家の一部をジブにより破壊し,運転士も溝内へ落ち負傷したものである.
トラッククレーンはジブの長さを22.7mに伸ばし,玉掛けは目通し1本づり(つり具はフック,重量は230kg)としてヒューム管をつり上げ,敷設箇所ヘ移動させようとジブを徐々に倒していたところ,過負荷防止装置が働いて自動停止してしまった.所定の位置まではもう少しで届きそうであったため,運転士は自動停止の解除ボタンを押し続けながら作業を続行していたとき,トラッククレーンが前のめりに転倒した.
転倒したときのジブの傾斜角は約49度,作業半径は13.3m,このときの定格荷重は約2.37tであった.
トラッククレーンの過負荷防止装置は,定格荷重の90%になったとき橙色灯の点減とブザーにより警告を発し,100%になると赤色灯が点灯してクレーンが自動停止する構造となっており,停止の状態から再始動しようとするときは,解除ボタンを押し続けて操作しなければならない機構となっている.
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