クレーンの災害事例
CR89081
事  例

修理中に電源が入り感電

[原因と対策]
業  種 金属製品製造業 機  種 橋形クレーン
被  災 死亡 1名 現  象 感電
 
あらまし 災害は建築用の鉄骨材を製造している事業場で発生した.当該事業場には事務所棟横の空き地に,つり上げ荷重2.8t,ペンダントスイツチによる床上操作方式の橋型クレーン3基が東西に並列に設置されている.
災害発生当日,被災者は3基のクレーンのうち中央のクレーンを使用し,トラックで運ばれてきた鉄骨廃材の荷卸しを行っていた.その北側のクレーンのヤードでは,下請業者が北側クレーンを使用しながら鉄骨の塗装作業を行っていた.
被災者はトラックからの荷卸しが終了した後,一人でクレーンを使用し卸した鉄骨の整理を行っていたが,鉄骨の一本をつり上げた際,クレーンがゆれたためか,けた部にあるトロリ線からコネクターが外れてしまった.被災者はこれを修理するため,先ず,クレーンの電源盤(図2)の漏電しや断装置を切った.この電源盤は3基のクレーン共用のもので.メインスイツチであるナイフスイッチと,各クレーンごとの漏電しや断装置があったが,どれがどのクレーンのものか明示されていなかった.被災者はしゃ断装置を3基とも「切」の状態にし,また,ナイフスイッチは「入」のままにしていた.被災者はその後高さ約9mのクレーンけた上に昇り,コネクターのトロリ線への取り付けを始めた.
この時,北側のヤードで塗装作業中の作業者が北側のクレーンを使用しようとしたがクレーンが動かなかったため,電源盤のところへ行き漏電しや断装置のスイッチを3基とも「入」にしたところ,中央クレーンのけた上にいた被災者が感電し,けたから墜落,死亡したものである.
なお,コネクターは裸トロリ線にスプリングにより滑車を下から押し当てる型式のもので,容易に修理可能なものであり,トロリ線の電圧は200Vであった.
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