クレーンの災害事例
CR94111
事  例

工事用ジブクレーンの解体作業中に挟まれる

[原因と対策]
業  種 建設業 機  種 ジブクレーン
被  災 死亡 1名 現  象 機体に接触して挟圧
 
あらまし この災害は,山中での送電線鉄塔の新設工事において,工事用ジブクレーン(つり上げ荷重2.8t,ジブ長さ23m)の解体作業中に発生したものである.
このジブクレーンは,運搬用索道で山の麓から荷揚げされてきた荷を山頂の工事現場で運搬するために使用されていたものであるが,鉄塔の新設工事がほぼ終了したため,解体作業を開始したところであった.
災害発生日前日,ジブを地上まで倒し,ワイヤロープを取り外す作業まで行い,災害発生当日には,前日に引き続いてジブの解体とクレーンの部品を取り外すための小型デリックを組み立てる予定であった.
鉄塔工事の作業指揮を行う工事長Aは,クレーンの解体作業についても自ら作業指揮を行うこととなっていたが,災害発生当日は,解体したクレーンを仮置きする山麓の場所を事前に確認しておく必要があったことから,現場に到着する時間が遅れるため,その間のクレーン解体作業指揮者の代理として,経験豊富な作業者Bを前日に指名しておいた.
災害発生当日は,朝からBの作業指揮のもとで,クレーンの解体作業を開始し,作業者Cは旋回フレームとジブの接続部のジョイントピンを外し,Bを含む5人の作業員はジブの解体作業を開始した.
5人の作業者がジブの中央部に集まって,ジブを分解するためそのジョイントピンを外している間に,作業者Cは一人で旋回フレーム上部のAフレームの解体を始め,左側フレームのロックピンを外し,右側フレームのロックピンをハンマーで叩いて取り外した途端ロックピンが抜け,重量約1.2tのAフレームが倒れかかり,CがAフレームとの間に狭まれた.
なお,被災者Cは,送電線用鉄塔工事に長期間従事し,何度かクレーンの組立,解体作業にも従事した経験があったが,昨年1年間ほど休職しており,事故のあった現場は,復職後始めての現場であった.
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