研究発表論文概要
第38回全国クレーン安全大会における発表
   
平成29年10月20日(金)
 
   
1  高レベル地震動に対するクレーン脱輪防止機構の開発 (9:50〜10:20)
IHI運搬機械株式会社 運搬システム事業部 生産統括部 設計部 酒井英聡
 港湾法改正により全ての港湾クレーンに標準的な地震条件であるレベル1地震動への対応が義務づけられたため、免震装置取付が必要となるケースが発生している。ところが、クレーンに備える免震装置は大がかりなものになりやすい。そこで、既設クレーンへの追加も可能で、レベル1地震動から、レベル1を超えるような地震動まで対応可能で省メンテナンスなクレーン脱輪防止機構を開発したので紹介する。

排土クレーンにおける安全への取組みについて (10:20〜10:50)
株式会社アクティオ クレーン事業部 技術部 松原譲司
 ニューマチックケーソン用排土クレーンにおいて、バケットをジブ先端からクレーン後方まで一気に移動できる水平ジブクレーンを開発し、土砂ホッパー周りの搬出動線を自由に描け、作業所内の安全確保ができるようにした。
 また、制御に自動化を取り入れたり、稼動中の電動機の負荷等を遠隔監視して、メカトラブルの予防にいかす取組みも紹介する。

タワークレーン等におけるIoT プラットフォームの構築 (10:50〜11:20)
株式会社竹中工務店 大阪本店 西日本機材センター 機械化施工推進グループ 永田幸平
 IoT活用により自社機械を遠隔監視し、リアルタイムで情報把握をできるようにすることで、タイムリーな作業所稼働機械対応を図れるシステムの構築に取り組んだ。また、このシステム構築により、様々な自社機械を取り巻くデータの蓄積を可能とし、それらを多角的な分析を可能とする活用基盤として活用していく。
 現在の取組状況を紹介する。

「音声認識操作装置」によるクレーンの誤操作防止 (11:20〜11:50)
豊和工業株式会社 技術部 環境安全衛生課 伊藤俊司
 クレーンの誤操作による予期せぬ方向への作動は、重大な災害を招く危険がある。そこで、ペンダントスイッチの押しボタンに、音声認識装置を付加し、操作者の音声信号と押しボタンの両方の情報が一致したときのみに、作動する機能を有する装置を試作した。この装置によって誤操作が減少し、労働災害の防止に寄与できれば幸いである。

大型風車組立装置「ウインドリフト」の開発 (11:50〜12:20)
株式会社大林組 東京機械工場 施工技術第二課 江副誉典
 このたび、開発したウインドリフトは、風車をリフトアップによって組み立てる装置で、3MWクラスの大型風車への対応を可能とし、ハブとブレードの建て起こし機能を加えるなど、高機能化を実現した。本装置を使用することで、省スペースで施工できコストダウンが図れ、強風下の施工時のリスクを低減できる。
第37回全国クレーン安全大会における発表
   
平成28年11月11日(金)(開催済みです。)
 
   
1  350トン つりクローラクレーンにおける安全への取組みについて  (9:30〜10:00)

日立住友重機械建機クレーン株式会社生産統括本部開発センタ 星野浩之
 最新シリーズであるSCX-3型における安全への取り組みを、350t つりクローラクレーン「SCX3500-3」を例に報告する。本機は狭隘現場での稼働を考慮し、作業時はもとより分解組立時の安全性にも配慮されているので具体的内容を発表する。また、3型シリーズから本格的に推進している携帯通信を使用した機械データ管理についても紹介する。

65トン つりラチスブームホイールクレーンの開発  (10:00〜10:30)

コベルコ建機株式会社クレーン事業本部開発本部クレーン開発部特機開発Gr  花本貴博
 主に内航船港湾荷役で使用されるラチスブームホイールクレーンについて、市場環境変化に応えるため最高走行速度及びオイルクーラー性能に代表される作業効率の改善と、安全・環境対応を行ったニューモデルを開発したので、その特徴を紹介する。

移動式クレーン巻上索の絡みつき抑制  (10:30〜11:00)

東京製綱株式会社鋼索事業部市場技術部 安積耕司
 移動式クレーンの主巻は複数本掛けを行うため、荷役作業で絡みつきが問題となることがあるため、絡みつきの抑制を狙い、8ストランドロープを開発し、評価を進めてきた。開発ロープは自転トルク(トルク係数)を小さくし、他の特性は従来品同等以上の特性値が得られたため報告を行う。

超大型建設工事用新型タワークレーンの開発と今後の展開  (11:00〜11:30)

鹿島建設株式会社東京建築支店工事管理本部機材部 八幡真純
 超大型建設工事に当たり、外形・基礎荷重・最大自立高さがこれまでの700t・m級のタワークレーンと同等でありながら、最大つり上げ荷重30t 以上の能力を有する新型クレーンを開発した。
 また、WEB カメラを利用した現場監視システムにより現場平面を可視化し施工管理を行った。今発表では新型機・システムの紹介、使用実績及び今後の展開について報告する。

経年クレーンの設備診断実施例の紹介  (11:30〜12:00)

住友重機械搬送システム株式会社搬送システム統括部エンジニアリング部 岩井宗一
 経年クレーンの安全な操業を維持するためには、定期自主検査や性能検査に加え特別査定指針(JCAS1102)に示される余寿命診断が必要となる。ここでは、外観・き裂検査、主構造物連結部ベアリングの磨耗分析及び応力測定に基づく疲労寿命診断など製造メーカのノウハウに裏付けされた設備診断の実施例を紹介する。
 
第36回全国クレーン安全大会における発表
   
平成27年9月18日(金)(開催済みです。)
 
   
1  ワイヤロープの長寿命化 (9:30〜10:00)
 
JFEメカニカル株式会社プラント技術本部設備診断技術部倉敷設備診断室  横山 康雄
 ワイヤロープの長寿命化については、曲げ疲労に対しては丸線から異形線に変えることにより平均1.6倍の寿命延長が可能であること、揚程が低いほど延長効果が大きいことが分かった。腐食に対しては耐腐食性を有しながら疲労寿命の低下を最小限に抑えたメッキ線ワイヤを開発し、従来比2.0倍の長寿命を確認したので報告する。

重機の自重を用いた表層地盤簡易載荷試験 (10:00〜10:30)
 
株式会社竹中工務店名古屋支店生産統括部技術部門技術グループ  田中 良幸
 表層地盤は埋め土などで土質データが不明確な場合が多く、正確な地盤支持力の検討が困難である。またサウンディング試験は専用機器、専門知識が必要であり、判定に時間を要す。そこで、重機の自重を用いて、地盤の状態を確認できる簡易載荷試験を考案・実施した結果について報告する。

三次元曲面を有する大型鋳鍛鋼製品の安全な反転作業のための治具の開発 (10:30〜11:00)

株式会社神戸製鋼所鋳鍛鋼事業部鋳鍛鋼工場機械設備部鋳鍛加工室  樋口 晋作
 当製作所で製造している大型鋳鍛鋼製品は、機械加工工程でクレーンによる反転作業が必要不可欠である。その中でも、ハンドリングが特に困難な三次元曲面を有した製品を既存クレーンの定格荷重の範囲内で安全に反転させるための、汎用性のある反転治具の開発について報告する。

高層ビル解体工法・昇降ジブクレーンシステムの開発 (11:00〜11:30)
 
大成建設株式会社本社建築本部技術部機械技術室  矢島 清志
 高層ビル解体工事の分野において、これまでに使用された保有技術を展開させ、解体部材等の揚重用ジブクレーンをクレーンベースを固定した屋上床躯体と一体で昇降させるシステムを開発した。このシステムを実際の解体工事に適用したので報告する。

移動式クレーンの安全装置・排ガス対応について (11:30〜12:00)
 
株式会社タダノパワートレイン開発部  森 和誉
 移動式クレーンの安全装置、特に過負荷防止装置に関する取組み(主に解除機能を廃止)とその結果、及び、今後の安全に対する取組みの方向性についての説明と、年々厳しくなる排ガス対応への取組みについて、海外での規制状況も合わせて報告する。

電気チェーンブロックの安全性の追求について (12:00〜12:30)
 
株式会社キトー技術開発本部技術管理グループ  大柴 岳人
 クレーンの巻上機には様々な安全装置が装備されているが、その中でも重要視されているのが過荷重や過巻防止である。巻上機でも比較的小さい荷重領域で使用される電気チェーンブロックの過荷重や過巻防止に関わる安全装置に関し、現状の動向や課題を捉えた研究事例を報告する。
 
第35回全国クレーン安全大会における発表
   
平成26年11月7日(金)(開催済みです。)
 
   
1  ワイヤロープの寿命判定技術と改善事例  (9:30〜10:00)

JFE メカニカル株式会社プラント技術本部設備診断技術部倉敷設備診断室 横山 康雄
 ワイヤ寿命判定方法として寿命と残存強度の相関による寿命判定技術を確立し、1.4倍の寿命延長を実現した。この技術を活用して寿命低下現象を解明し、対策としてロープピッチを高精度で測定可能な計測器を開発し、ワイヤ長寿命化等に成果を上げたので報告する。

二層支持型タワークレーンの開発と展開  (10:00〜10:30)

清水建設株式会社建築事業本部生産技術本部機械技術部 在田 浩徳
 マストの二層支持でクレーンにかかるモーメントを水平相反力で処理し、垂直設置反力を従来型タワークレーンから大幅に低減した。さらに、垂直荷重支持部に球座による一点支持方式を採用し、つり荷の向きに関係なく垂直設置反力が一定となるタワークレーンを開発したので報告する。

「クレーンの残留リスク通知情報」の作成モデルについて  (10:30〜11:00)

(一社) 日本クレーン協会東海支部クレーン製造整備部会部会長 前田 栄
 平成24年に「機械譲渡者等が行う機械に関する危険性等の通知の促進に関する指針」が制定され、機械等の譲渡者又は貸与者が行うべき具体的内容が示されたことを踏まえ、天井クレーンのモデル作成に取り組み、そのリーフレットが完成したので報告する。

1250t つりクローラクレーン「SL16000J」の安全に対する取り組み  (11:00〜11:30)

コベルコクレーン株式会社開発本部クレーン開発部 村田 朝彦
 大型構造物のつり上げ、広範囲なつり荷の移動で、現場作業に貢献する国産最大のクローラクレーン「SL16000J」を開発したので報告する。本機は排ガス規制、騒音規制等の環境対策、クレーン作業や組立作業への安全設備を備え、輸送条件に適合した寸法、質量への分割・分解を可能とした。

レーザスキャナを用いた「クレーン接近警報装置」  (11:30〜12:00)
 
北陽電機株式会社新事業室 岸田 昭平
 相手側に反射板や受信器の設置が不要で、天井クレーンはもとより段違いクレーンにおいても死角をつくることなく、また距離精度も±10cmの範囲で相手クレーンやつり荷の検出が可能であるレーザスキャナを使用したクレーン接近警報装置を開発したので、その概要と使用例を紹介する。

作業所ニーズに合致した新型工事用エレベーターの開発  (12:00〜12:30)
 
株式会社竹中工務店東日本機材センター広域運用グループ 大竹 文彦
 工事用エレベーターの分野において、建築工事の作業所ニーズである超低着床を実現するため、「工事用エレベーターにおける2枚上開き扉とそれに連動する踏み板」の機構を考案し、当機構を備えた新型工事用エレベーター「HCE-999W」をメーカーと共同開発したので報告する。
 
 
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