ヒヤリハット事例
H0501
事  例

クレーン運転中の阪神淡路大震災被災体験

業  種   機  種 天井クレーン 現  象 飛来・落下
状  況 鋼片9個(約800kg)をコンベヤに積み付けるため,リフマグ付き天井クレーンでつり上げ搬送している途中,阪神大震災が発生し,大きな音とともに,クレーンが縦方向に揺れた.その後,横方向の揺れが続く間,運転室から飛び出しそうになる身体を,走行コントローラーにしがみついて難を逃れることができた.
揺れがおさまった後,リフマグの停電処置作業を実施しようとしたが,まっ暗闇の中で身動きができなかった.少し明るくなったので,つり荷を手動降下させるための巻上ブレーキ手動開放工具を探したが見当たらなかった.探すのに時間が掛かり過ぎ,つり荷を降下途中でバッテリーが切れ,鋼片が落下してしまった.
対  策
  1. 停電時照明確保用に,運転室に懐中電灯を装備した.
  2. 巻上げブレーキ手動開放冶具の保管場所を定めた.
  3. 停電処置作業の再訓練を実施した.
教  訓

非常時の照明確保のために,懐中電灯を常時携帯することを考えよう.

 
 
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