通 達
クレーンのワイヤロープに関する安全総点検について
一般社団法人日本クレーン協会千葉支部長殿 千労発基0523第12号
千葉労働局長 平成28年5月23日
会員事業場各位
一般社団法人日本クレーン協会
クレーンのワイヤロープに関する安全総点検について
 
 今般,別添のとおり,平成28年5月23日付け千労発基0523第12号「クレーンのワイヤロープに関する安全総点検について」をもって,千葉労働局長から当協会千葉支部長に対し,会員事業場に対するクレーンのワイヤロープに関する安全総点検の実施要請がありました。
 ワイヤロープの切断事故の連続発生が背景とのことですので,千葉支部以外の会員事業場におかれましても自主的な安全点検を実施されますようお願いいたします。
 なお,当協会の各支部におきまして,「ワイヤロープの安全点検基準」に関する講習会を開催しておりますので,ご活用いただき,点検担当者の養成に活用されるようご案内いたします。具体的な開催支部,日程につきましては当協会ホームページでご確認ください。
 
別添
 
千労発基0523第12号
平成28年5月23日
一般社団法人日本クレーン協会千葉支部長殿
千葉労働局長
クレーンのワイヤロープに関する安全総点検について
 
 日頃から労働基準行政の運営につきましては,格別なご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。
 さて,千葉県内におきましてクレーンのワイヤロープが切断してつり荷が落下する災害が連続して発生しております。災害は幸いにして労働者が被災するまでには至りませんでしたが,一つ間違えば重大な災害に直結する可能性が十分にありました。
 災害発生前のワイヤロープの素線の切断,径の減少,キンク等の有無については現在調査中ですが,何らかの原因により当該ワイヤロープの切断荷重を超えたために切断したものと考えられます。
 つり荷である重量物が落下した場合には,甚大な被害を発生させることから,当該重量物のつり上げ,つり下ろし等の作業においては,安全対策の徹底を期する必要があります。
 つきましては,貴団体の会員事業場で稼働中の各種クレーンについて,ワイヤロープの摩耗,素線の切断,径の減少,キンク,腐食等について安全総点検を実施していただくとともに,問題がある場合にはその改善を徹底していただくよう要請いたします。

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