通 達
平成 28年の職場における熱中症による死傷災害の発生状況について(抄)
厚生労働省労働基準局安全衛生部長 基安発0601第2号
一般社団法人日本クレーン協会会長殿 平成29年6月1日
平成 28年の職場における熱中症による死傷災害の発生状況について
 

 安全衛生行政の推進につきまして、日頃から格別の御配慮をいただき、厚く御礼申し上げます。
 さて、職場における熱中症予防対策については、平成21年6月19日付け基発第0619001号「職場における熱中症の予防について」(以下「基本対策」という。)により示しているところですが、今般、平成28年の職場における熱中症による死傷災害の発生状況について、下記及び別紙1(略)のとおり取りまとめました。

 気象庁の暖候期予報によれば、平成29年の暖候期(6〜8月)は、全国的に気温が平年並みか平年より高くなることが予想されていることから、熱中症による労働災害が多く発生することが懸念されるところです。
 平成29年の職場における熱中症予防対策については、平成29年3月10日付け基安発0310第5号「「STOP!熱中症クールワークキャンペーン」の実施について」(別紙2(略)。以下「キャンペーン通達」という。)において留意すべき事項を示しておりますので、貴職におかれましては、平成28年の職場における熱中症による死傷災害発生状況を参考にしていただき、基本対策及びキャンペーン通達に基づく職場における熱中症予防対策に一層の取組をいただくとともに、関係事業場への周知等について特段の御理解と御協力をお願い申し上げます。
 
 
 平成28年の職場における熱中症による死傷災害発生の概要
 平成28年の職場における熱中症による死亡者及び休業4日以上の業務上疾病者の数は462人と依然として高止まり状態にある。また、死亡者数は12人と、平成27年よりも17人減少した。そのうち、建設業において死亡者数は7人であり、平成27年度と同様に高い割合を示している。
 気象庁の発表によると、平成28年は、沖縄・奄美を中心に7月後半の気温が高かった。8月になると、日本付近が暖かい空気に覆われたため、月平均気温は全国的に高く、沖縄・奄美ではかなり高くなった。
 平成28年に熱中症により死傷した462人のうち、271人が7月21日から8月末に被災している。また、死亡した12人のうち、2人が7月に、6人が8月に被災している。
 死亡した12人に係る災害の発生状況等をみると、WBGT値(暑さ指数)の測定は12人の災害発生場所においてなされていなかった。また、熱への順化期間(熱に慣れ、当該環境に適応する期間)の設定は9人においてなされていなかった。さらに、事業者による水分及び塩分の準備は8人、健康診断の実施は5人においてなされていなかった。
 
 
(注)
 本記事において掲載を省略している別紙1及び別紙2の資料については、平成29年6月1日付け厚生労働省の報道発表資料「平成28年「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」(確報)を公表します」に掲載されています。厚生労働省ホームページの次のアドレスによりご覧下さい。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000166428.html
(編集事務局)

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