通達
平成31年度全国安全週間の実施に伴う協力依頼について
厚生労働事務次官 厚生労働省発基安0326第1号
一般社団法人日本クレーン協会会長 殿 平成31年3月26日
平成31年度全国安全週間の実施に伴う協力依頼について
 
 労働災害の防止につきましては、平素から格別の御協力を賜わり深く感謝申し上げます。
 厚生労働省におきましては、産業界における自主的な労働災害防止活動を推進するとともに、広く一般の安全意識の高揚と安全活動の定着を図るため、毎年、全国安全週間を主唱しております。
 本年も別添の「平成31年度全国安全週間実施要綱」に基づき、7月1日から7月7日までを安全週間、6月1日から6月30日までを準備期間として、
「新たな時代にPDCAみんなで築こうゼロ災職場」
をスローガンとし、全国一斉に積極的な活動を行うこととしました。
 つきましては、この週間の趣旨を御理解いただき、関係機関及び傘下の団体等に対する周知等格段の御協力を賜わりますよう、よろしくお願い申し上げます。
 
―平成31年3月26日新聞発表抜粋―
 
 今年で92回目となる全国安全週間は、労働災害を防止するために産業界での自主的な活動の推進と、職場での安全に対する意識を高め、安全を維持する活動の定着を目的としています。
 事業場では、労使が協調して労働災害防止対策が展開されてきました。この努力によって、労働災害は長期的には減少していますが、平成30年については、「死亡災害」は前年を下回る見込みですが、「休業4日以上の死傷災害」は3年連続で増加することとなりました。
 労働災害の防止のために、国、事業者、労働者などの関係者が重点的に取り組む事項を定めた「第13次労働災害防止計画」が、平成30年度を初年度として新たに展開されており、それぞれの事業場で一人の被災者も出さないという理念の下、日々の仕事が安全で健康的なものとなるよう、不断の努力が必要です。また、平成30年9月には、企業での自主的な安全衛生管理のための取組を体系的かつ継続的に実施するための仕組みである労働安全衛生マネジメントシステムに関する日本工業規格(JISQ45001、JISQ45100、JISQ17021―10及びJISQ17021―100)が制定されました。
 このような状況を踏まえて、平成31年度のスローガンでは、労働災害防止のために、事業者が労働者の協力の下に、マネジメントシステムの基本をなす「計画(Plan)―実施(Do)―評価(Check)―改善(Act)」(「PDCAサイクル」という。)という一連の過程を確立し、事業場での自主的な安全衛生管理をより一層推進するとともに、安全な職場環境を形成するよう呼びかけています。
 厚生労働省では、7月1日(月)から7日(日)までを「全国安全週間」、6月1日(土)から30日(日)までを準備期間として、各職場における巡視やスローガンの掲示、労働安全に関する講習会の開催など、さまざまな取組を行っていきます。
〈別添資料〉平成31年度全国安全週間実施要綱
 
労働安全衛生マネジメントシステムの概要
出典:職場の安全サイト(厚生労働省)
 
 日本クレーン協会では、PDCAサークルは日本クレーン協会規格(JCAS)等に反映されています。最新の「JCAS1006―2019 クレーンの風に対する安全管理の一般原則」(2019クレーン誌4月号36頁参照)はこの考え方に基づくものです。その他にも以前から様々な安全教育用テキスト(例クライミングクレーンの組立・解体安全作業標準解説)等で当該システムの活用を推奨しています。

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