クレーンの災害事例
CR03032
事 例
工事用エレベーターのカウンターウエイトと鉄骨に挟まれる
業 種
建築工事業
機 種
エレベーター
被 災
死亡 1名
現 象
搬器と他の構造物による挟圧
原 因
エレべーターが動く状態であるにもかかわらず昇降路内に立入ったこと.
搬器の昇降を知らせるための警報装置を備えていなかったこと.
立体駐車用のエレべーターを製造許可や設 置届けをせずにロングスパン工事用エレべー ターとして安易に流用したこと.
建物内で混在作業が行われていたにも係わらず,作業者間の連絡調整が行われなかったこと.
対 策
作業者が接触する危険性のある昇降路には,囲いや立ち入り禁止の設備を設けること.
搬器の昇降を知らせる警報装置を備えること.
昇降路内で作業するときには搬器を動かせないよう電源を切りカウンタウエイトを固 定する等の措置を講じること.
積載荷重が1トン以上のエレべーターを使用するときは,あらかじめエレべーターの製造許可を受けること.また,設置届けを提出して落成検査に合格したエレべーターを使用すること.
同―作業場で混在作業を行うときは事前に作業計画を作成し,作業前に連絡して作業時間帯の調整を図り,混在作業現場の安全確保に努めること.