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原 因 |
- 共づり作業において,運転者が操作を誤ったため追従側のクレーンの走行が停止して,スクリューシャフトがスリングべルトから抜け落ちたこと.
- 作業計画がたてられておらず,また作業指揮者もいないのに共づり作業が行われたこと.
- スクリューシャフトの玉掛けが抜けやすい半掛けで行われており,玉掛け方法が適切でなかったこと.
- 作業に精通していない下請け作業者の好意を安易に受け入れたこと.また,休日だったため.クレーン作業に必要な人数が確保されていなかったこと.
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対 策 |
- つりビームを用いる等,共づり以外の作業方法を検討すること.
- スクリューシャフトを安全につるための専用の玉掛用具を開発し,それを用いること.
- やむを得ず共づりによるクレーン作業を行う場合は,作業指揮者を定めて作業前に各作業者の役割を認識させ,作業内容,手順を周知させると共に,作業指揮者の直接の指揮の下にクレーン操作を行うこと.
- 重量物の共づりによるクレーン作業は特に危険であるので,休日を含むいかなる場合においても,作業指揮者等の指揮の下に作業に精通した作業者を必要人数集めて実施すること.
なお,人員確保が困難な場合には作業を中止すること.
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