クレーンの災害事例
CR06032
事  例

解体したトラックの荷台を天井クレーンでつり上げ中,玉掛け箇所が破損して落下し荷台上の解体部品が被災者に激突する

[あらまし]
業  種 自動車解体業 機  種 天井クレーン
被  災 死亡 1名 現  象 つり荷、つり具が激突
原  因
  1. つり荷の上に作業者が搭乗している状態でクレーンによるつり上げ作業を行ったこと.
  2. つり点付近の荷台フレームが著しく腐食していたため,その部分が荷台及び解体部品の質量に耐えられずに破損したこと.
  3. 玉掛け作業及びクレーンの運転業務を無資格者が行っていたこと.
  4. 共づり作業を目的としていないクレーンで共づり作業を行ったこと.
  5. 作業指揮者及び安全管理者を配置せずにクレーン作業を行ったこと.
対  策
  1. つり荷に労働者を搭乗させクレーンでつり上げないこと.
  2. つり点付近の腐食やき裂などの損傷の状態を確認して,その状態に応じた安全な玉掛け方法を選択すること.
  3. 就業制限業務には有資格者を就けること,又,特別教育を必要とする業務に従事する者には特別教育を行うこと.
  4. 共づり作業には,共づり作業を目的とするクレーンを用いること.
  5. 工場に安全管理者を配置し,有資格者の配置,安全な作業方法,機械設備の点検等を行わせること.
 
 
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