クレーンの災害事例
CR06052
事 例
橋形クレーンを用いトレーラー荷台のH 鋼を荷下し作業中,仮置きしたH鋼が崩れ落ち作業者に激突する
業 種
陸上貨物取扱業
機 種
橋形クレーン
被 災
死亡 1名
現 象
積荷等荷の落下
原 因
番木を敷く前にH 鋼の荷下しを始めたこと.
作業手順の誤りに気付いたのに,つり荷をトレーラーに戻さず,予定していなかった場所に仮置きしたこと.
H 鋼の仮置きの状態が,不安定な状態であったこと.
貨物自動車の荷の積卸作業指揮者およびはい作業主任者が適切な作業指揮を執っていなかったこと.
安全衛生活動が積極的に行われておらず,作業者の安全意識が低かったこと.
対 策
作業手順を誤らないよう,指差呼称などによって番木の有無を予め確認すること.
作業手順の変更は作業責任者などにより安全についての確認がなされた後に実施すること.
H 鋼のはい積みについては,上記の1及び2を含め,作業標準の見直しを行うこと.
貨物自動車の荷の積卸作業指揮者およびはい作業主任者は作業者に作業手順を遵守させるとともに,非定常時には,安全を優先した適切な判断・指導を行うこと.
安全衛生管理体制を確立し,パトロール,教育等の積極的な活動によって,労働者個々の安全衛生にかかわる意識の向上を図ること.