クレーンの災害事例
CR06102
事  例

積載形トラッククレーンで伐採した松をつって荷台に積み込み作業中,ジブ先端が高圧電線に接近して感電する

[あらまし]
業  種 その他の各種林業 機  種 積載形トラッククレーン
被  災 死亡 1名 現  象 感電
原  因
  1. クレーンのジブを,高圧電線の離隔距離以下に接近させたため,放電が生じたこと.
  2. 充電電路の移設,囲いの設置,絶縁防護具の装着,これらが困難な場合,監視人により作業を監視するなどの感電防止対策を講じていなかったこと.
  3. 電線があることに気づいていながら,電圧を確認せず,感電の危険を防止する安全な作業手順を検討せずに作業したこと.
  4. 感電の危険に対する知識が不足しており,安易に作業を行ったこと.
対  策
  1. 送配電線に接近しての作業では,監視人を置き作業を監視すること.
  2. 作業者側でも絶縁用防護具を装着することなどにより,電線への接触及び放電による感電災害を防止すること.
  3. 電線の電圧や高さを含めた安全なクレーンの設置位置,ジブの長さなどの移動範囲及び感電防止対策を定めた作業計画を作成し作業を行うこと.
  4. 関係作業者に対して,感電の危険に関する知識を高め,適切な作業を行うよう教育を行うこと.
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