クレーンの災害事例
CR06112
事 例
土のうを移動式クレーンでつり上げ作業中,振れたつり荷に激突され荷台から墜落する
業 種
建設業
機 種
ホイールクレーン
被 災
死亡 1名
現 象
つり荷、つり具が激突
原 因
つり荷を一旦下ろした後で,ジブを起こし,フック位置を移動させたまま再度巻上げ操作を行ったので,斜めつり状態で地切りとなり,つり荷が大きく振れたこと.
使用途中で破れた不適当な土のうをそのまま使用したこと.
そのため,予定していなかった不適切な作業方法での作業となり結果として災害につながった.
4t ダンプの荷台上で作業を行う際に,保護帽をきちんと着用していなかったこと.
4t ダンプの荷台上でしかもその端の位置で作業を行うに当たって,墜落防止の措置を講じていなかったこと.
被災者及び移動式クレーンの運転士が,作業指揮者の了解を受けない方法で作業を続行したこと.
対 策
周囲より高く狭い場所に置かれた荷をつり上げる場合には,つり荷の重心位置とクレーンフックの位置のずれを小さくし,つり上げ時の荷の振れがないように留意すること.
土砂バケット等専用の用具を使用すること.
ダンプトラックの荷台上で作業する場合には,墜落防止措置を講じるとともに,作業者には保護帽を着用させ,あご紐をきちんと締めるよう徹底すること.
作業方法を変更する場合は,作業指揮者の了解のもとに実施すること.