クレーンの災害事例
CR06122
事 例
橋形クレーンでH 鋼を荷下ろしし,玉掛け用具を巻上げ操作で引抜き中,はいの上から同H 鋼が落下して挟まれる
業 種
製鉄業
機 種
橋形クレーン
被 災
死亡 1名
現 象
積荷等荷の落下
原 因
クレーンの巻上げ操作により玉掛け用ワイヤロープを引き抜いたため,玉掛け用具がつり荷の一部に引っ掛かったこと.
被災者が,玉掛け用具がつり荷に引っ掛かった状態を確認しなかったこと.
被災者が,はい作業主任者の資格がないのに,高さが2m 以上のはい付け作業を行っていたこと.
対 策
玉掛け作業において,玉掛け用ワイヤロープ等を荷から引き抜く場合には,クレーンの巻上げによって行わないこと.
クレーンの運転操作では,荷の転倒等の危険領域から退避して行うこと.また,つり荷の状態が把握できる状態で行うこと.
高さが2m 以上のはい付け作業については,はい作業主任者技能講習修了者を配置すること.