クレーンの災害事例
CR07082
事  例

船体ブロック用の外板に玉掛けしたチェーンレバーホイストのチェーンが切れて,振れた荷が作業者に激突する

[あらまし]
業  種 鋼船製造又は修理業 機  種 天井クレーン
被  災 死亡 1名 現  象 つり荷、つり具が激突
原  因
  1. 玉掛け方法が不適切であったこと.
    質量約6.8t の外板を3点つりした場合,1点当たり少なくとも2.3t の荷重が掛かるのに,1.5t用のチェーンレバーホイストを使用して玉掛けしたため,過荷重状態でチェーンが破断した.
  2. つり荷の質量の目測が不正確であったこと.
  3. 作業者をつり荷の近くから退避させずにつり上げ及び移動等のクレーン作業を行ったこと.
対  策
  1. チェーンレバーホイストなどを用いて玉掛け作業を行う場合には,当該玉掛け用具について定められた使用荷重の範囲内で使用すること.
  2. つり上げる荷の質量を事前に玉掛け者に知らせたり,荷に表示するなど,玉掛け作業者がつり荷の質量の判断を誤らないような対策を講じること.
  3. つり上げ等のクレーン作業を行う場合には,玉掛け者や合図者など関係作業者を,つり荷の落下や振れ,転倒などによる危険性の大きい範囲から十分退避させること.
 
 
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