クレーンの災害事例
CR07122
事 例
天井クレーンで長尺の鋼板をつり上げて移動中,ハッカーからつり荷が外れて落下しその下敷きとなる
業 種
一般産業用機械装置製造業
機 種
天井クレーン
被 災
死亡1名
現 象
つり荷の落下
原 因
枕木2本を挟んだ2枚重ねの長尺鋼板を結束せず,開口寸法がつり荷の厚さに合わない小型のハッカー2個のみでつり上げたため,ハッカーの爪の掛かりが少なく著しく不安定な玉掛け状態であったこと。
被災者がつり荷の落下による危険性のある位置に立ち入り,つり荷とともに移動していたこと。
工場への荷の搬入,クレーン作業等について適切な作業計画を作成していなかったこと。
対 策
長尺の鋼板を重ねたつり荷を玉掛けする場合には,荷を結束し,荷がズレたり外れることがないようにするとともに,荷に合わせた玉掛け用具を用いた4点つりを採用するなど,つり荷が安定する玉掛け方法を採用すること。
つり荷の下あるいはその近くに作業者を立ち入らせないこと。
適切な作業手順を作成し作業者に遵守させること。