移動式クレーンで鋼管杭をつって傾き調整作業中，つり荷が振れ隣接杭との間に挟まれる

1. 鋼管杭の打設作業において，鋼管杭の溶接作業を行っている場所と近接した場所で同時に移動式クレーンによる鋼管杭のリード間隔調整作業を行ったこと。
2. 鋼管杭の打設作業に関わる作業手順が十分検討されずに変更され，当初に全体で確認していた作業手順が遵守されなかったこと。
3. 鋼管杭のリード間隔の調整作業に関する作業手順が定められていなかったこと。

1. 鋼管杭の打設作業において，鋼管杭の溶接作業と移動式クレーンによる鋼管杭の建込み作業等とを近接した場所で同時に行うなどの近接作業を固く禁止するとともに，つり荷の下に労働者を立ち入らせないよう周知徹底すること。
2. 作業手順を変更する場合には，変更後の手順において「想定される危険」と「その危険に対する防止対策」を十分検討した上で必ず現場の責任者の承認を得ること。
3. 鋼管杭のリード間隔調整作業に関わる作業手順を定め，当該作業を行う場合には必ずその作業手順を基に行うこと。