移動式クレーンで合板を建屋に搬入中，つり荷が荷崩れを起こしはずみで労働者が作業台から墜落する

1. 法定の資格を有していない者が玉掛け作業を行ったこと。
2. 高さ3.6m の作業台の端に墜落防止措置を講じていなかったこと。
3. 複数の合板を結束せずに玉掛けし，しかも傾いた状態でつり上げて移動させたこと。
4. 移動中のつり荷に近づいたこと。

1. 玉掛け作業は有資格者に行わせること。
2. 墜落の恐れのある作業床の端には囲い等を設けること。それが著しく困難な場合は防網又は安全帯を使用させること。
3. 荷崩れを起こす恐れのある複数の荷を玉掛けする場合には荷を結束すること。また，つり荷は傾きがなく安定した状態で移動させること。さらに，フックがつり荷の重心を通る垂線から外れないよう同じ長さの玉掛け用具を使用させるなど適切な用具を選定すること。
4. つり荷の移動中には，荷が振れても安全な位置に退避することとし，つり荷の支持・誘導が必要な場合は，介添ロープを使用すること。なお，介添ロープは必要に応じ複数本とすること。