クレーンの災害事例
CR08072
事 例
工場壁面のアスベスト除去のため足場上で壁面養生作業中,天井クレーンのトロリー線に接触し感電する
業 種
工作物解体工事業
機 種
天井クレーン
被 災
死亡 1名
現 象
感電
原 因
絶縁防護具の装着,囲いの設置などの感電防止対策を講じなかったこと。
感電災害の危険性のある場所について,作業工程に基づく十分な事前検討を行っていなかったこと。
感電危険箇所に係わる作業について,作業手順などを作成していなかったこと。
元請,現場責任者,及び作業者(被災者)いずれも感電の危険性に対する認識が甘く,それらの間での連絡調整が不十分であったこと
対 策
感電の危険がある場合には,作業中の通電停止,囲いなどの設置,絶縁防護具の装着等の感電防止対策を講じること。
施工計画段階において,現場内での感電等の危険有害因子を調査し,作業工程に応じた安全対策を樹立して実行すること。
当該危険箇所に係わる作業について,作業手順書等を作成し,関係労働者に周知徹底させること。
感電危険箇所の作業が含まれる現場においては,作業者にその危険性について十分な安全衛生教育を実施するとともに,元請,事業者及び労働者間の連絡調整を徹底させること。