クレーンの災害事例
CR08112
事 例
トラックに積載したクローラクレーンをつり下ろす作業中にトラッククレーンが転倒する
業 種
電気設備工事業
機 種
トラッククレーン
被 災
死亡 1名
現 象
機体、構造部分が折損、倒壊、転倒
原 因
定格荷重を超える状態で移動式クレーンを操作したこと。
過負荷防止装置が設置されているのにその機能を失わせてクレーン作業を行ったこと。
クレーン作業の方法の適否について,関係労働者を含め事前に十分検討していなかったこと。
転倒した移動式クレーンの保守管理をその運転士だけに任せていたため,過負荷防止装置が解除された状態に他の誰も気付かなかったこと。
対 策
移動式クレーンの運転士及び関係労働者に対して,定格荷重を超えるクレーン作業を行わないよう徹底すること。
安全装置を解除した状態でクレーン作業を行わないよう徹底すること。
移動式クレーンによる作業に際しては,クレーンの能力,設置場所,荷の質量などについて,運転士だけでなく関係労働者を含めて事前に適切な計画を立てたうえで実施すること。
移動式クレーンの日常の保守管理は一人の担当者に任せるのではなく,複数の担当者を定め,安全装置の適正な使用方法などがチェックできる管理体制を確立すること。