クレーンの災害事例
CR09022
事 例
傾斜した移動式クレーンのジブを引込み中,つり荷が振れて作業者に激突する
業 種
木造建築工事業
機 種
ホイールクレーン
被 災
死亡 1名
現 象
つり荷、つり具が激突
原 因
過負荷防止装置の自動停止機能を無効にしてさらに操作を行い,定格荷重を超える荷重をかけて使用したこと。
転倒した状態からの復旧方法を定めないまま,クレーンの巻上げ操作を行ったこと。
復旧作業中につり荷の周辺に作業者を立ち入らせたこと。
対 策
移動式クレーンを使用する作業においては,定格荷重を超える荷重をかける作業は行わないこと。また,過負荷防止装置等の安全装置の機能を無効にしないこと。
なお,予め,つり荷の質量やアウトリガーの位置を定めること。
転倒した移動式クレーンの復旧においては,状況に応じた安全な作業方法を検討しておくこと。
復旧作業中にはつり荷の周辺に作業者を立ち入らせないこと。