クレーンの災害事例
CR09042
事 例
玉掛け者が立坑開口部の手摺を乗り越えて移動式クレーンのつり荷に手を伸ばした際に立坑内に墜落する
業 種
土木工事業
機 種
ホイールクレーン
被 災
死亡 1名
現 象
作業床等から墜落
原 因
高さ80cm の手摺が設けられている開口部に安全帯を使用せず立ち入ったこと。
手摺が乗り越え可能な高さで,しかも設置位置と開口部の間にスペースがあり,作業者が立ち入ることができたこと。
被災者が手摺の中に立ち入った理由は不明であるが,その必要が生じた際に,作業を中断して安全な作業方法を検討するなどの対策をとらなかったこと。
対 策
墜落の危険性のある開口部に安易に立ち入らないこと。
やむを得ず墜落の危険性のある場所に立ち入るときは,作業者に墜落防止措置として安全帯の使用を徹底させること。
開口部に墜落防止措置として,手摺を設けるときは,設置位置や高さなどは,適切なものとすること。
つり荷の状態が不安全なときは直ちに作業を中断すること。
開口部から荷をつり下ろすような場合には介錯ロープを使用するなど,安全な場所から,荷を操作することのできる作業方法を採用すること。