クレーンの災害事例
CR09072
事 例
トラック荷台上での天井クレーンによる荷下ろし中に,荷とともに落下した被災者が荷と機材の間に挟まれる
業 種
自動車貨物運送業
機 種
天井クレーン
被 災
死亡 1名
現 象
つり具、つり荷と床の物体による挟圧
原 因
荷が偏心している状態でつり上げたこと。また,荷をつった状態で,つり位置修正のために玉掛け用ワイヤロープを強く引張ったこと。
事前に適切な作業方法を検討しておらず,適切な玉掛け用ワイヤロープが選定されていなかったこと。
荷下ろしの作業範囲にある障害物を排除しないまま作業を行うなど,関係者が作業場所の状況確認及び安全な作業方法について事前に十分検討していなかったこと。
対 策
荷が偏心している状態でつり上げないこと。また,つり位置を修正する場合には,一度荷を下ろしてから行うこと。
クレーン作業に当たっては,現場で間に合わせの玉掛け用具を調達するなどして危険な状態で作業することのないよう,事前に適切な用具を選定しておくこと。
クレーン作業に当たっては,現場の状況を確認し,障害物を排除するなど,その状況に応じた作業方法を事前に十分に検討しておくこと。