事　　例	橋梁建設現場で木製化粧板の荷下ろし作業中に，積載形トラッククレーンが転倒し，つり荷と運転台との間に挟まれる
業　　種	土木工事業	機　　種	積載形トラッククレーン
被　　災	死亡　１名	現　　象	機体、構造部分が折損、倒壊、転倒

原　　因	被災者が，小型移動式クレーンの運転資格が無いのに，安易に，クレーン作業を行ったこと。 アウトリガーを十分に張り出さず，過荷重状態でクレーン作業を行ったこと。 整地されず水平が保たれていない場所に移動式クレーンを設置したため過荷重になりやすかったこと。 作業前に作業の方法，転倒防止措置等を検討していなかったこと。
対　　策	無資格者がクレーンの運転を行わないよう徹底すること。 つり荷の質量を確認し，それに見合った作業半径及びアウトリガーの張出し条件内での作業を徹底すること。 移動式クレーンは，安全なクレーン作業が可能な広さを有し，整地された水平な場所に，地盤に適した敷板等を用いて，設置すること。 移動式クレーンを用いる作業を行う場合には，安全な作業方法，転倒防止措置，作業員の配置を検討してその徹底をはかること。