クレーンの災害事例
CR10082
事 例
積載形トラッククレーンで荷下ろし作業中,トラックが傾き荷に激突される
業 種
陸上貨物運送業
機 種
積載形トラッククレーン
被 災
死亡 1名
現 象
つり荷、つり具が激突
原 因
直接的原因
過負荷での作業を行ったこと。
荷下ろしの順番に問題があったこと(先に荷下ろし側に積んだ荷を下ろすべきであった)。
被災者がつり荷と荷の積まれた荷台の間で誘導を行っていたこと。
間接的(管理的)原因
移動式クレーン運転者(3ケ月半)及び玉掛け者(1ケ月未満)ともに,技能講習修了後の経験期間が短く,移動式クレーン及び玉掛け作業の危険性に対する認識が不足していたこと。
移動式クレーン運転者及び玉掛け者が,臨時的に共同作業を行い,安全な作業方法について事前に打合わせていなかったこと。
対 策
定格荷重の遵守について関係労働者に徹底させること。
移動式クレーンにおける荷下ろし作業について安全な作業の方法及び合図などを定め,関係者に周知すること。
移動式クレーン運転者及び玉掛け者に安全のための再教育を実施すること。
危険予知活動などを通じ,関係労働者の安全意識の向上を図ること。