クレーンの災害事例
CR11082
事 例
天井クレーンで鋼製架台を移動中,玉掛け用繊維スリングが切れてつり荷が転倒し運転者が下敷きとなる
業 種
金属製品製造業
機 種
天井クレーン
被 災
死亡 1名
現 象
つり荷の転倒による挟圧
原 因
直接的原因
損傷して本来の許容荷重に耐えられない状態になっていたベルトスリングを使用したこと。
つり荷を仮置きする際に,転倒による危険のある場所に立ち入っていたこと。
管理的原因
ベルトスリングの点検を行っていなかったこと。そのため,上記直接的原因1の状態が生じた。
必要な技術または知識が養われていない者をクレーン作業に従事させたこと(5トン未満のクレーンの運転業務に就く者に特別教育を行っていなかった)。
対 策
玉掛け作業を行う際には,作業開始前に玉掛け用具の点検を行い,著しい損傷が認められた場合には使用しないことを徹底する。
不安全作業を行わせないための安全作業標準を定め,それに沿った安全作業が行われるよう徹底させる。
5トン未満のクレーンの運転業務に就く者には特別教育を行うこと。