クレーンの災害事例
CR12072
事  例

天井クレーン運転室のエアコン増設工事中に,トロリー線に触れ感電死

[あらまし]
業  種 建設設備工事業 機  種 天井クレーン
被  災 死亡 1名 現  象 感電
原  因
  1. 通電状態のトロリー線付近の作業であるにもかかわらず,感電防止対策が全く講じられていなかったこと。
  2. 作業安全について,発注者,元請,下請間での協議や具体的な災害防止対策を講じなかったこと。
  3. 元方管理者が通電状態を認識していたにもかかわらず,関係作業者全員にその事実が伝わっているか確認しなかったこと。
  4. 真夏の工場内での作業で,作業者は相当の汗をかいており,感電しやすい状態であったこと。
対  策
  1. 設備改善工事や定期補修工事等において,工場設備による危険が生じる場合には,本質的な安全対策(本件の場合は停電措置)を,工程打合せ段階から検討し,実施すること。
  2. トロリー線に感電防止用の覆いを設けるなど感電防止対策を講じること。
  3. 関係作業者への伝達は,ミーティング等で確実に行い,KYT訓練等でその理解度を確認しておくこと。
 
 
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