クレーンの災害事例
CR13012
事 例
塗装工事中に,天井クレーンのトロリ線に接触し感電死する
業 種
建設事業
機 種
天井クレーン
被 災
死亡 1名
現 象
感電
原 因
停電作業を行うにあたり,開閉器に通電を禁止するための措置を行なっていなかったこと。
クレーンの電源を入れた状態で,感電の危険のある架空電線に囲い又は絶縁用防具を装着せず,トロリ線の周辺において作業を行ったこと。
停電作業を行うにあたって作業指揮者を選任していなかったこと。
元請事業者が関係請負人の連絡・調整を行っていなかったこと。
発注者及び元請事業者が関連請負人に対してクレーン電源操作の適切な説明を行わなかったこと。
対 策
作業場所の付近に,感電するおそれのある充電路がある場合には,通電を停止するとともに開閉器に通電を禁止するための措置を講じること。
クレーンの電源を入れた状態で,止むを得ず通電作業を行う際は,予め感電の危険のある架空電線に囲い又は絶縁用防具を装着すること。
停電作業を行うにあたっては作業指揮者を選任し,その者に電源の管理等をさせること。
元請事業者は関係請負人に対して作業間の連絡・調整を徹底すること。
発注者及び元請事業者は,工場内の電気配線,スイッチ等に係る的確な情報を把握し,関連請負人に説明すること。