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あらまし |
鉄筋コンクリート3階建の建築工事において鉄筋材料等の荷上げをするため,建築躯体の外側に高さ12mの枠組足場を設け,この枠組足場上にポスト形ジブクレーン(つり上荷重0.5t,シブ長さ3.85m,作業半径4m,4点押ボタン遠隔操作式)を設置した.
クレーンを設置してから約1週問後に,3階躯体の鉄筋組立作業が行われるので,このクレーンを使用して鉄筋材料の荷上げをすることになった.
事故当日,鉄筋材料がトラックで現掲に搬入されてきたため,設置後初めてこのクレーンを使用して,第1回目に440kg,第2回目に225kgをそれぞれ3階まで荷上げした.
続いて第3回目に約475kgをトラックの荷台から1m位つり上げたところ,突然,クレーンの旋回部分とポスト上部フランジとを接続しているボルト8本が切断し,旋回体及びジブなどが地上まで落下した.このとき被害者はトラック荷台上で玉掛け作業に従事していたが,落下してきた旋回体を避けきれず頭を強く打って死亡した.
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