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原 因 |
- クレーンを設置するにあたって,技術的な知識,経験のある責任者が選任されていなかったこと.
- 適格な責任者のもとで設置工事が行われなかったため,クレーン旋回部分とポストとを接続するために使用したボルト・ナットが寸法,材質とも著しく設計仕様と異なり,定格荷重で使用したとしても明らかに強度が不足していたこと.
- 設置後,使用する前に十分な点検もせず,荷重試験等も行われていなかったため,事前に欠陥が発見できなかったこと.
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対 策 |
- クレーンの組立,設置工事を行う場合は,必ず専門的な知識,経験を有する作業責任者を選任し,工事の適切な指揮をさせること.
- クレーンの設置工事に際しては,事前にメーカの仕様書を十分チェックし,部品等は指定されたものを確実に使用すること.
- クレーンの設置工事が完了した後は,使用する前に安全装置その他各部の点検を十分実施し,更に法規で定められている「荷重試験」「安定度試験」を行い,安全を確認すること.
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