クレーンの災害事例
CR82102
事  例

共づり中のトラッククレーンが転倒

[あらまし]
業  種 道路貨物運送業 機  種 トラッククレーン
被  災 死亡 1名 現  象 機体、構造部分が折損、倒壊、転倒
原  因
  1. 転倒したトラッククレーンを運転していた被災者は無免許であり,技能,知識が未熟であったこと.
  2. 転倒したトラッククレーンのアウトリガ4本のうち,走行方向右側後部の1本だけを1.2m張り出し,他の3本は張り出しをしないまま単に垂直に地面におろした状態であったため,安定度が不足していたこと.
対  策
  1. 無資格者の運転を絶対禁止することは当然であるが,共づり作業のような場合は,特に経験の豊富な者に運転をさせること.
  2. 移動式クレーンの定格荷重は,一般的にアウトリガを使用した場合のものなので,すべてのアウトリガを確実に最大限まで張り出して使用すること.
  3. 作業の性質上やむを得ず共づりをする場合は,1台が分担する荷重に対し,相当の余裕を持った能力のある移動式クレーンを使用すること.
 
 
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