クレーンの災害事例
CR83042
事  例

トラッククレーンが転倒

[あらまし]
業  種 運送事業 機  種 トラッククレーン
被  災 物損(ジブ及び運転室破損) 現  象 機体、構造部分が折損、倒壊、転倒
原  因
  1. クレーン運転士が荷の重量目測を誤ったこと.
  2. 旋回操作が悪く,エンジンの回転数を上げたところ急に旋回速度が増し,つり荷が遠心力で外に振り出され,作業半径が大きくなったこと.
  3. 定格荷重の表示が消えて見えなかったため,ジブ長さ,作業半径,角度に対する定格荷重を知ることが出来ず,運転士の大体の勘でクレーンを運転したこと.
  4. 当該クレーンは製造年(昭和45年7月)が古く過負荷防止装置がなく,荷重計も故障していたこと.
対  策
  1. 定格荷重を超える荷重をかけて使用しないよう教育すること.
  2. クレーンを運転する者(及び玉掛けをする者)が見易い位置に,定格荷重の表示を明確にすること.
  3. クレーン運転士の技能の高揚を図ること.
  4. 荷重計を整備すること.なお過負荷防止装置を取り付けることが望ましい.
 
 
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