クレーンの災害事例
CR83122
事  例

コントローラ修理中に感電

[あらまし]
業  種 金属製品製造業 機  種 天井クレーン
被  災 死亡 1名 現  象 感電
原  因
  1. モータ回路は遮断したが,警報器回路と操作用回路は,切れていなかったこと.
  2. 操作用回路と警報器(足踏ブザー)用回路を遮断するノーヒュ一ズブレーカの標示が単に「警報器」となっていたこと.
  3. 保護帽,手袋の両方とも使用していなかったこと.
  4. ノーヒューズブレーカを切れば,コントローラ内部の回路が全部切れる(通常はそのようになっている),いわゆるオール停電しているものと思いこみ,操作用回路について検電しなかったこと.
対  策
  1. 照明灯を除き,主遮断器を運転室内に設けること.やむを得ない場合は運転室の近くに設けること.
  2. モータ回路のノーヒューズブレーカを電気盤の操作用回路のノーヒューズブレーカの近くへ移設し,双方を,同時に開閉し易くすること.
  3. 操作用回路のノーヒューズブレーカの標示を「操作回路警報回路」と変更すること.
  4. コントローラの点検及び修理をするときは,全回路を遮断すること.
  5. 本災害のような感電については,電気に関する知識の徹底を図ること.
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