クレーンの災害事例
CR84051
事  例

麻袋に入ったクランプを運搬中,麻袋が裂けて落下

[原因と対策]
業  種 建設業 機  種 トラッククレーン
被  災 死亡 1名 現  象 つり荷の落下
 
あらまし 複数業者によるビル新築中,架設通路に使用する鋼管の締付け用直交クランプが必要となったので,現場責任者Aが,直交クランプ50箇入りの麻袋(全重量約37.6kg)に,なまし番線(鋼管緊結用として1mに切断した10番線)1本を二重にして麻袋に突き通し先を丸め,これに玉掛け用ワイヤロープを通し,トラッククレーン(油圧式・つり上げ荷重45t)でつり上げ運搬中,高さ24mの位置で番線を突き通していたところから麻袋が裂けて落下し,地上でトラス梁のボルト締付作業をしていた作業員の1人である被災者Bの頭部に袋ごと落下した.
被災者B等が従事していた地組(地上組立)作業は,クレーンの作業範囲とは反対側の空き地で行っていたが ,この時はトラス梁が作業半径に置いてあったため ,その位置でボルト締付作業をしていたものである.
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