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あらまし |
移動式クレーン運転士Aは,工場構内において玉掛者B及び玉掛補助者Cと共にトラッククレーン(油圧式,つり上げ荷重20t)により,うず巻ポンプ(重量約200kg)の移動作業を行っていたが,その作業が終了したので,ジブの方向を一旦車体の軸線に合わせた後,伸縮ジブを格納しようとしていた.
Cは作業に使用した玉掛用ワイヤロープ,シャックル等をクレーン台車上のほぼ中央部に設けられた道具箱に格納するため,台車に上ってその準備をしていた.
一方,運転士Aは,Bの合図により,巻き上げを開始しすると同時に左旋回運動を始めたところ,運転席後方に居た被災者Cが道具箱とカウンターウェイトとの間に挟まれたものである.
運転士Aは,玉掛者Bからの運転方向指示の合図に気をとられ,運転室の死角になった位置で作業をしていた被災者Cの動きを見ていなかった.
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