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あらまし |
クローラクレーン(つり上げ荷重40t)を移送するため,工事現場内において被災者(作業指揮者)を含めた3名の作業者がジブの解体作業を行っていた.
まず,クレーン運転士Aと作業者Bの2人はジブ(ジブ最大長さ24.4m,上下部ジブ4.6m,中間ジブ6.09m)を水平状態に倒し,その先端をトレーラの台車に乗せたのち,ジブ支持用として使用するペンダントロープ2本を下部ジブに移設する作業を行ったが,作業者Bはジブを解体するときペンダントロープを緊張するとジョイト個所のピンが抜けにくくなることを経験として知っていたので,先にジブ先端から11mの継ぎジブ下側のジョイントピンを1本抜いた.この作業状況を見ていた運転士Aは,ペンダントロープを緊張させるため運転席方向に歩いていった.
この時,作業者Bはペンダントロープでジブが固定されていない状態のまま,残っている下側ジョイントピンをジブの下側に入って中腰の姿勢で打抜き作業を行ったところ,急にジブが屈曲するとともに,重量0.43tのジブ鋼材が1.33m落下し,被災者Bはその下敷きとなった.
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