クレーンの災害事例
CR84121
事  例

エレベータ内で荷崩れし,手直し中に搬器に挟まれ

[原因と対策]
業  種 製造業 機  種 エレベーター
被  災 死亡 1名 現  象 搬器と他の構造物による挟圧
 
あらまし 事業場の1階から5階まで荷物の運搬用に設置したエレベーター(積載荷重300kg,搬器の大きさ横1.3m,奥行1m,高さ1.4m,設置時は簡易リフトとして適用されたもの)を使用し.1階でダンボール荷7個を積み込んで3階まで上げる途中,2階附近で搬器内の荷が崩れて搬器と昇降路の間にはさまりエレベーターが止まったため,荷上げ作業をしていた作業者Aはこれを直そうとして2階へ行き,昇降路を囲っている金網が破れて開放している穴の部分から,身体を乗り入れて荷崩れを直していた.
この時,1階で別の荷物をエレベーターに乗せようとしていた作業者Bがエレベーターの戸の右側にある押ボタンスイッチを押したところ,階上で悲鳴がしたため2階へ上がってみると作業者Aが頭部をエレベーターの搬器天井に,腹部を工レベーター囲いの鉄骨横さんに挟まれていた.
昇降路は金網で囲まれており,昇降路のすべての荷の積卸口の戸が閉じていなければ搬器が昇降できない機構であり,積卸口は上下分割スライド式の戸である.また,搬器は昇降路の荷の積卸口の位置に停止していない場合には戸を開くことができない装置も備えていた.
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