クレーンの災害事例
CR85022
事  例

天井クレーンのつり荷が作業台に接触

[あらまし]
業  種 鉄鋼業 機  種 天井クレーン
被  災 死亡 1名 現  象 つり荷に押されて墜落
原  因
  1. ループ床は2段重ねで仮置きの状態にあり,不安定な作業面にBが乗って作業していたこと.
  2. Bは合図者であるが,作業中合図を行わないで作業を進めたこと.
  3. グループにはリーダーがいたが,テーブル移動作業中に指揮をとらなかったこと.
  4. 玉掛け方法が適切でなかったため,荷が斜めづりになっていたこと.
  5. Aがつり荷の状態が見え難い位置で無線操作運転を行っていたこと.
    などが原因としてあげられる.
対  策
  1. このような作業を行う場合には運搬作業計画を樹てることが必要であるが,特に狭あいな場所等では,附近の設備等の状態に十分配慮すること.また,つり荷が接触するおそれのある設備等は事前に撤去しておくこと.
  2. 作業指揮者を選任し,この者に適切な作業指揮を行わせること.
  3. 各作業員が独自の判断で作業行動を行わないよう作業段取り,合図の徹底等を図ること.
  4. 玉掛け方法の適切を図ること.特に斜めづりになったときは,作業を継続することなく地切りの状態で確認して修正すること・
  5. クレーン操作者は合図者の合図により運転を行うこと.
  6. 各作業者に対し,その職務に必要な安全教育をくり返し実施すること.
などがあげられる.
 
 
[ホーム]