クレーンの災害事例
CR85051
事  例

ジブクレーンのポスト基礎溶接部が切断して倒壊

[原因と対策]
業  種 造船業 機  種 ジブクレーン
被  災 負傷 1名 現  象 機体、構造部分が折損、倒壊、転倒
 
あらまし 造船所において,箱形運搬船の製造工程で事故が発生した.
災害発生の前日までに,船底となる部分のブロックは出来上り.船首の部分も組立てられており,取付けるだけの状態となっていた.この船首の部分はポストジブクレーン(つり上げ荷重10.2t)の東側にある作業台上に置かれていたが,この作業台で他の構造部分を作る必要が生じたため,他の場所へ移動することとなった.
移動するにあたって,船首部分(重量約7t)に玉掛け用具取付けのためのピースを溶接し,当該クレーンでつり上げた.続いて北側に向って約45度旋回したところ,突然,クレーンのポスト基礎部分が引き裂かれ,クレーンが倒壊してジブとともに地上に撃突した.
このとき,運転席は地上に撃突しなかったものの半転して破損したため,クレーン運転士は負傷するだけにとどまった.また,関係作業には作業指揮者のもとに労働者10名が従事していたが,クレーンの倒壊側にいなかったため大惨事にはならなかった.
cr85051.gif
 
 
[ホーム]