クレーンの災害事例
CR86011
事  例

天井クレーンでつり荷を運搬中に玉掛けクランプが外れつり荷の下敷き

[原因と対策]
業  種 機械製造業 機  種 天井クレーン
被  災 死亡 1名 現  象 つり荷の落下
 
あらまし 油圧プレスのフレーム組立工場において,プレスフレームのうち上フレームを製造組立する作業中に災害が発生した.
フレームは鉄板を溶接して組立てるが,災害発生時に被災者は仮溶接して組立てたフレーム(大きさ1.9m×1.4m×0.45m,重量約2t)を立てた状態でフレーム上側の仮溶接をし,つづいてフレーム下側の溶接を行うためにフレームを反転する作業をしていた.
被災者は上側のフレームのほぼ中央部にクランプを掛け,1本づりとして天井クレーンでつり上げて横行させた.ところが横行終点でホイストがガーダー上のストッパーに激突したため,慣性によりフレームが横振れして窓側の柱に当たり,その衝撃でクランプがつり荷から外れて落下し,窓側の位置で運転していた被災者の方へ倒れかかり,その下敷きとなったものであるい.(図1参照)
クレーンの概要 型 式:ホイスト式天井クレーン
能 力:つり上げ荷重5.05t,定格荷重5t
操作装置:ペンダントロープ押しボタンスイッチ
運転方式:床上操作方式
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