クレーンの災害事例
CR86012
事  例

天井クレーンでつり荷を運搬中に玉掛けクランプが外れつり荷の下敷き

[あらまし]
業  種 機械製造業 機  種 天井クレーン
被  災 死亡 1名 現  象 つり荷の落下
原  因 事故が発生した原因として次のことが考えられ
  1. クランプをかけたプレスフレームの鉄板の突出部分は3.8cmで,クランプの差込口の長さが8.5cmであることからチャッキングが十分でなかったこと.
  2. 被災者は玉掛け技能講習の修了もなく,・クレーンの運転操作の特別教育も受講していなかったこと.
  3. つり荷に対し接近しすぎて作業をしていたため,つり荷が落下したときに退避できなかったこと.
対  策 同種事故の再発を防止すため次の対策が考えられる.
  1. クレーン運転と玉掛け業務を兼ねて行うときは,クレーン運転にかかる特別教育を受講し,併せて玉掛け技能講習を修了した者に就かせること.
  2. クランプで荷をつるとき,つり荷が不安定な状態となるおそれがある場合には,ワイヤロープ等を用いて確実な玉掛けを行うこと.
  3. 運搬径路に障害物がある場合にクランプづりをするときは,確実に作動するロック装置を装備したクランプを使用すること.
  4. つり荷に接近してクレーンの運転操作を行わないこと.そのため,ペンダントスイッチのロープの長さが十分なものを用いること.
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