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あらまし |
災害は,窯業土石製品製造事業場の二次製品工場を改造する工事中に発生したものであるが,改造工事はA建設が請負い,基礎工事部分をB建設が下請けしていた.
災害が発生したときのB建設の作業は,工場内に新たに鉄骨柱を建てるため,縦1.9m,横2m,深さ1.8mの掘削した穴にコソクリートを打設するものであった.
コンクリート打設のために,作業者Cが工場内の天井クレーン(つり上げ荷重10t,ホイスト,床上操作方式)を使用して,約1m3の生コンクリート(約2.3t)を入れた鉄製コンクリートホッパー(1.38m×1.38m×2m,780kg)を掘削穴附近まで移動してくると,作業者D及びEの両名はホッパーの打設口が掘削穴の真上にくるようにホッパーを手で押しながら打設を始めた.
打設を開始した直後,コンクリートが型枠からこぼれたため打設を中止したところ,突然,クレーンフックにかけていた鉄製リング2本のうちの1本が切れ,ホッバーが落下した.作業者D,Eの両名がその下敷きとなったものである.
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