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原 因 |
- ジブ起伏用に使用したワイヤロープは,フィラ型25本線6撚り共心,直径16mmのものであったが,切断箇所の状況を調べた結果,素線の断線,谷切れ切断(ストランド間の接触部に発生する内部切断),IWRCの断線等が発生していたことから,ワイヤローブの疲労が進行していたものと認められること.なお,くいの引き抜き時の荷重は5tを超えていないことから,定格荷重内においてワイヤローブが切断している.
- 移動式クレーン明細書におけるジブ起伏用ワイヤロープはフィラ型29本線6撚り共心,直径14mm,D/d=16とされている.
(*フィラ型25本線6撚り共心のワイヤロープは) 移動式クレーン構造規格の規定ではD/dが20以上とされており,切断したワイヤロープはこの規定を満すものではなかったこと.このため,ワイヤロープ径とシーブ溝径が合わず断線が生じたものと思われる.(*D/dの値は、平成7年改正以前の構造規格の値)
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対 策 |
- 移動式クレーンに使用するワイヤロープは,移動式クレーン構造規格に定めるもの以上の能力を有するものであること.
- 移動式クレーンのワイヤロープを変更するときは,所轄労働基準監督署へ変更届を提出すること.
- くい抜き作業にあたっては,可能な限り振動式くい抜機等専用のくい抜機等を使用すること.やむを得ず移動式クレーンを使用してくい抜き作業を行う場合は,くいの引き抜き力に対し十分な能力を有する移動式クレーンを用いるほか,昭和60年10月15日付け基発第595号「移動式クレーンを使用して行うくい抜き作業における安全対策について」に留意すること.
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