|
あらまし |
災害発生当日,被災者は倉庫の奥に設置してある鋼材収納棚の上面部に平鉄束(平鉄,長さ4m,幅32mm,厚さ6mmのもの70本,合計重量約1t)を置くため,玉掛けワイヤロープ(6×24A種Z撚り,直径9mm)を目通し1本深絞りづりとして,天井クレーン(つり上げ荷重5.05t,床上操作方式)により巻上げ,つり荷を移動させたところ,つり荷がクレーンガーダに接触し玉掛けワイヤロープのほぼ中央部から切断したため,つり荷が落下して被災者を直撃した.
つり荷の運搬にあたり,被災者は荷が長尺ものであることから荷の動揺や片下りなどを防ぐため,つり荷をいっぱいに巻上げクレーンガーダに接触させた形で安定をはかりながら作業しようとしたため,結果として巻き過ぎとなり,巻過防止装置が作動する以前に玉掛けワイヤロープに過負荷が生じたものである.
|
|