クレーンの災害事例
CR87041
事  例

囲いのないエレベーターの搬器と天井梁との間に挟まれる

[原因と対策]
業  種 自動車修理業 機  種 エレベーター
被  災 死亡 1名 現  象 搬器と他の構造物による挟圧
 
あらまし 災害があった事業場は,労働者が4名で自動車の修理,点検等の業を営むものである.
当該事業場は,2階建の1階が修理工場で,2階は自動車のタイヤ等関係部品の物置となっている.
災害の原因となったエレベーターは,工場北側の壁際に位置して設置され,2階物置の物品を出し入れするために使用されるものである.
昇降路に沿った工場壁には1,2階にそれぞれ窓があり,1階天井壁際には梁(桁)が設けられていた.
災害が発生したときに目撃者はいなかったが,被災者は2階物置へ上がり用を済ませた後,自ら2階のエレベーターの降下ボタンを押して搬器にとび乗り,上半身をエレベーター搬器から乗り出し2階の窓を閉めようとしたため,降下してきた搬器のアングルと1階天井梁との間に首と胸をはさまれたものと推定される.
エレベーターの概要 種 類:電動チェーンブロック(2t)つり下げ式
能 力:(1)搬器自重0.3t(2)積載荷重1.7t
搬 器:(1)床面積1.4m×1.4m=1.96m2(2)天井高さ1.74m
操作方法:1,2階のどちらからでも操作できる押しボタンスイッチ方式
製造年月:昭和56年12月
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