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あらまし |
工場内北隅で旋盤工Aが,大型正面旋盤の取付治具である面盤(直径2,760mm,厚さ44mm,重量1,760kg)にシャックルを取付け, ホイスト式天井クレーン(つり上げ荷重2.8t)のフックにこのシャックルを直接掛けてつり上げ,収納場所(旋盤から4.7m離れた北壁側)まで移動させた.
Aは面盤を壁側に立てかけるため,同僚の旋盤工BとCに手伝いを求めて面盤の下に木材(120mm×450mm×30mm)を敷き,両名に面盤の両側を支えさせ,その下部分を壁側から約1m離れた地点に近づけようとした.
面盤は壁面から1.38m離れたところに,下端が地上から約30cmの高さでつり下げられていた.これをできるだけ壁に近づけるため,Aはクレーンの押ボタンスイッチを操作しながらB,Cとともに面盤下端を押し壁に近づけて着地させようとした.
その時,面盤に取付けたシャックルがクレーンのフックから外れ,面盤の下部を押す作業をしていたA,B,Cの3名に倒れかかり,AとBの2名は面盤の下敷きとなり即死し,Cははねとばされ顔面に切創を受けた.
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