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あらまし |
工事現場に搬入する角型鋼管を移動式クレーンでトラックに積み込む作業中の事故で,被災者は玉掛け業務についていた.
角型鋼管は長さ4m,6cm角で1本の重量が16kgであるが,50本を幅20cmの鋼製バンドで束ねられていたので,一束の重さは800kgでであった.
被災者はこれを3束(重量2,400kg)一緒にし,2本のワイヤロープで玉掛けして,つり上げるようクレーン運転士に合図した.
荷は約1.2mにつり上げられ,クレーンの横に停車していたトラックの荷台の方に旋回移動したとき.被災者は荷にぶつかることを避けるためと思われるが,つり荷の下をくぐり反対側へ行こうとした.
この時,1本の玉掛用ワイヤロープが切れ,ちょうど被災者が入った箇所の荷が片落ちし,続いてもう一本のワイヤロープが切断したため,荷全体が落下した.
このため被災者は,落下したつり荷の下敷きとなり上半身をはさまれ死亡したたものである.
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